児童福祉を考える上で、私たちは児童福祉法の第一条を忘れてはいけません。そこには、すべての国民が児童を心身ともに健やかに生きれるように努めなければならず、すべての児童が等しくその生活を保障され、愛護されなければいけないと明記されています。
しかし、毎日のように児童虐待関連のニュースが報道されている今の日本には、すべての国民がその務めを果たしていないことが明白ですし、すべての児童が生活の保障と愛護があるかというのも、甚だ疑問の残るところです。どうすれば児童福祉法に掲げられている理念に近づけるのか、よくよく考える必要があります。
とはいえ、何ができるのと思われることでしょう。まず簡単なところでは、あれ?と思うことがあったら、児童相談所に通告しましょう。全国共通の電話番号で「189(いち・はや・く)」で、お近くの児童相談所につながります。もちろん匿名で大丈夫です。貴方の勇気ある行動のおかげで、救われる児童がいるかもしれません。